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うっきーのコーナーです。


by ukkey24
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ゾーン(2回目)

スポーツ選手が入り込む究極の状態「ゾーン」
追い込まれた心理の中、想像以上の力が出て、
他の音が何も聞こえないような集中力の中でプレイをする
いわば神がかった状態である。

私はその「ゾーン」に2回入ったことがある。
両方ともソフトテニスの試合で1回目は自分だけで
2回目はペアで入った。

今回は2回目。1回目からちょうど1年後の同じ大会だった。
ペアは1つ下の後輩と。
勝ったら上の大会に進める試合だった。

相手は強豪校のシード選手。
自分もシードであったが明らかに格上のシード選手だった。
しかし立ち上がりからこっちペースで試合が進みリードする展開。
この日の後輩は格別にいいプレイを見せていた。
派手な攻撃はないものの、相手の攻撃を確実にはねかえし
ポイントに結び付けていた。
今思うとすでに彼は「ゾーン」に入っていた。
そして私も入りかけていた。

2ゲーム連取したところで(4ゲーム取って勝ち)
二人は完全に入っていた。
このときには後衛のポジションだった私も相手が狙っているコースが
わかってきていた。

3ゲーム目の中盤、私は後輩にこう話しかけた。
「相手はここのとこずっとお前を強打で狙ってはねかえされている。そろそろコースを変えてくる。次は一本俺のほうに打ってくるからそこに入れ。」

次のポイントのラリー中、私が打ったボールがちょっと甘くなった。相手は強打の構え。
そして強烈なボールが私のほうへ。
その瞬間後輩は私のコースに入ってきた。そして完璧にはねかえす。
見事なポイント。鳥肌が立った。生涯でも5本の指に入るポイントだ。

自分で「このコースに入れ」と指示したことは後にも先にもない。
確信がないことを仲間に言って混乱させたくないからだ。
しかしあの時自然に彼に話しかけた。
そして後輩は私を信じて飛び込んできた。

こんなことはもうないだろう。

そのあとはというと私は勝ちを意識してサーブのミスを連発。
後輩もつられたか絶好のスマッシュボールをアウト。
4ゲーム連取され結局負けてしまった。

でもこの試合でスポーツに対する考えや
仲間についてなどとても大きなことを得たと感じている。

いつかまた、ゾーンに入ってみたいな。

自分のゾーン体験はこれでおしまい。
3回目はマンガより。
by ukkey24 | 2004-10-14 23:59 | スポーツ